7年で宝。

 

 

一年為茶、三年為藥、七年為寶

1年目は茶、3年で薬、7年経った白茶は宝)

 

年月を経て熟成した白茶を、中国ではこんな言葉で表します。

 

茶葉内の酵素を壊していない白茶は、経年変化を楽しめる茶。

美肌、美白の茶とも呼ばれ、特に女性への美容効果が注目されています。

古くからいわれる、身体の余分な熱や炎症を抑えるなどの薬効は、時間の経過でより高くなることが知られています。

 

プーアル茶などで知られる「緊圧」という製法が白茶にも用いられるようになったのが、ここ10年足らず。

以前は白茶の緊圧茶も伝統的な餅茶と同じく357gの円盤でしたが、2014年頃から小型のブロック状の茶が見られるようになります。

 

 

↑上の写真のような円盤状の白茶(餅茶)は(モノとしての雰囲気はとてもいいのですが)刃物を使って崩す必要があり、保管にもちょっと場所をとるという難点があります。

 

一方、この板チョコのような小さなブロック状の緊圧茶は手で簡単に崩せるし、一欠片の量が決まっているので計量する手間もなく、保管にも便利。

 

 

 

 

2014年(そう、前回のW杯の年ですね)、福建省福鼎(Fuding)を訪ねました。

澄んだ空気の中、どこまでもどこまでも広がるオーガニック茶園と、安全管理の徹底した近代的な製茶場。

 

 

 

この時ここで作られた有機白茶の緊圧茶が4年越しに(やっと!)やってきました。

経年変化によってカフェイン量が減り、甘み成分が増えた白茶は、舌で感じるというよりは口いっぱいと喉と鼻腔で感じる茶。

 

新芽と若い葉を使う「白牡丹」は穏やかな水色で淡白でいながら白茶の持つ甘みをずっと感じられます。

「寿眉」は成熟葉を使うことで、しっかりとした優しい風味。

どちらも刺激が少なく、胃腸が弱い方や、この時期エアコン冷えなどで疲れ気味の方にもおすすめです。

 

1ピース5g×6で30gの板チョコ状になっています(↑写真は1ピース)。

普通のティーポット(約300ml)なら半ピース(2.5g)で充分。何度も何度も繰り返し淹れられます。

 

↑茶殻をみると部位や発酵度合いがわかりやすいです。

 

 

■陳年 白牡丹 緊圧茶(30g)¥1300+tax

 

■陳年 寿眉 緊圧茶(30g)¥850+tax

 

*「陳年」とは、時を経た〜という意味

 

◇ オンラインショップでのお求めは↑お茶の名前をクリックしてください。

 

*2018.7月21日頃発売予定(オンラインショップでも発売しました。ご用意でき次第順次発送いたします)。もちろん数量限定です。

 

福袋ブログ06 福袋に入るお茶4つめ。



パッケージ製品ばかりを見慣れていると、お茶が樹から摘まれた芽や葉っぱなんだという簡単なことさえ忘れてしまいそうになります。
白茶は普通の茶の製造工程の中の「揉み」がないため、葉が風や太陽を感じていたときの、そのままに近い形を一番とどめている茶葉かもしれません。
美肌、美白の茶として欧米でも人気の高い白茶の中で、この白牡丹(はくぼたん)というお茶は一番カジュアルでかしこまらずに飲める白茶です。
農薬も化学肥料も使わずにつくられました。
じつは麻布の某(超)有名中華料理店で使っていただいているのが当店の白牡丹です。
謙遜せずにいいますが、これ以上の美しさと繊細さをもつ白牡丹はないと思っていただいて構いません。

■ コノハト茶葉店 2014幅袋  ¥3,800
確実に手に入れたい方は是非ご予約ください!

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福袋ブログ05 限定スリム缶。



福袋にはガラスティーポットと茶葉5種類の他にオリジナル缶が2本入ります。
2014年福袋だけの限定缶です。
高さ約20センチ、径が6センチ(マスキングテープがちょうど入る直径です)のスリム缶。
お茶はもちろん、いろんな使い方を考えてみてください!



■ コノハト茶葉店 2014幅袋  ¥3,800
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世界のお茶の専門店 コノハト茶葉店

福袋ブログ04 桂花烏龍茶



福袋のお茶3つめは「桂花烏龍茶」。
「桂花(けいか)」とはキンモクセイの花のこと。
絶世の美女・楊貴妃がその香りを好んだといわれ、漢方薬としても古くから用いられている花です。
数年前カネボウ化粧品の製品開発研究所と大阪大学の研究室が、この桂花の香りに穏やかなダイエット効果と心的ストレス軽減効果があると発表しました。
肥満の原因となる摂取と消費のアンバランスはオレキシンという物質の増加により引き起こされるのですが、桂花の香りにはこのオレキシンの発現量を抑制する働きがあるのだとか。さらに、リラックス効果を知るCNV測定でも有効な数値が確認されたそうです。

ご注意いただきたいのは、効果があるのはあくまで天然の桂花の香りだということ。
桂花烏龍茶の中には人工香料を使用したものもたくさんあります。芳香剤のような強い香りがするのですぐにそれとわかると思います。
最高品質の台湾有機茶に桂花の香りを遷した桂花烏龍茶です。たぶん、これ以上の品質の桂花烏龍茶は日本中、台湾中、世界中探しても見つけられないんじゃないかな?と思っています。

■ コノハト茶葉店 2014幅袋  ¥3,800
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福袋ブログ03 東方美人



欧米では「オリエンタル・ビューティー」の名で知られる台湾高級茶「東方美人」。
昨日ご紹介した「蜜香紅茶」の説明の中で名前が出てきたので今日は福袋のお茶2つめとしてご紹介します。
鍵になるのは、稲の害虫として知られる「ウンカ」(5ミリ程のキレイなミドリ色の虫です)。
この虫が茶の葉や茎に吸い付くと、茶はそれに対抗するための物質を生成します(一説にはウンカを捕捉する別の虫を呼ぶためともいわれます)。これによって、蜂蜜のように強く甘くフルーティーで、お茶のものとは思えないほどウットリする香気成分が現れるのです。
昨日ご紹介した「蜜香紅茶」や東方美人の他、ダージリンの一部でもこの製法が行われています。
大変希少なお茶ははずなのですが、流通してしている量も多いのが不思議なお茶で、お店で見かけるたびにその東方美人は本物?と意地悪な質問をしたくなることも多々あります。←(自主規制)
ウンカの力を借りるため、当然農薬は使えませんし、当店の東方美人は人工肥料も用いないオーガニック茶園のものです。
2014年福袋の中の5種のお茶から、昨日は薔薇蜜香紅茶、今日は東方美人をご紹介しました。残る3つも追ってご説明していきます!

■ コノハト茶葉店 2014幅袋  ¥3,800
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上品。



有機栽培の台湾緑茶に、贅沢に薔薇の花弁をブレンドした花茶です。
薔薇もオーガニック農法で育てられました。

日本の緑茶に比べると随分淡泊な味の印象ですが、その分、何杯も煎を重ねられるのが嬉しいお茶です。
微かなのに何度お湯をいれてもずっと香る天然の薔薇の香りが本当に贅沢で上品です。

■有機薔薇緑茶 20g ¥980

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有機 甘露白茶



美肌・美白効果、アンチエイジング、身体の余分な熱をとるなど、さまざまな効能があると言われ、ヨーロッパでも特に注目されている白茶。
今回はその中でも最高レベルの品質と呼べる白茶が入荷しました。

ちょっと突飛な話かもしれませんが、気功師や和尚さんなどが、今回ご紹介するこの「甘露白茶」がもつ「熱」について強く関心を示していると聞きました。真意のほどはわかりませんが、とにかくそういったちょっと特殊な力を持つお茶だと。
神秘的な部分でお茶を語るのはあまり好きではないのですが、この仕事をしているとそういった、この植物がもつ不思議な力について時々耳にすることがあります。
このお茶もその中のひとつです。

大陸産の白牡丹を連想させるふわりと優しい香りと、とにかく甘い後味が特徴です。
砂糖を入れたの?と思うほどの甘い余韻ですが、決して舌の上に残る甘さではないのがとても不思議です。

このお茶について他には
・風邪のひき始めに飲むと悪化させない
・重い病気のときにお茶を飲むのはよくないとされるが、このお茶については飲んで構わない
・就寝前に飲んでも構わない
とされています。

■ 有機 甘露白茶 20g ¥1,140
オンラインショップはこちらから。

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有機 高山包種茶。



基準はあいまいですが、基本的に発酵がごく浅めの部分発酵茶を包種茶と呼びます。(大陸ではすべて烏龍茶に含めてしまうし、台湾でも人によって意見が違います)

元は茶葉に花の香りを添加し、紙に包んで流通したことからこの名前がついたそうです。
今でもほのかに花のように香る(もちろん着香なしで)のは包種茶の特徴です。

ネーミングとして最も有名なのは「文山包種茶」。
海抜400m〜700mの文山地区の茶畑でつくられます。
蘭の香りに例えられるこの茶は特に近年日本でも人気となりました。



台湾の高山(1000m以上)で育てられた茶を「高山茶」と呼びます。
寒暖差や霧や澄んだ空気などの条件がお茶の風味にとって特によい影響を与えることから、甘く清らかな茶を望むなら高山茶とも言われます。

台中の標高1000m以上の山地で有機栽培された茶を包種茶に仕上げたこのお茶は贅沢に美しく香る極上の包種茶です。
一般的な台湾茶同様、味は日本茶や紅茶に比べ淡泊ですが、花香と甘い余韻が長く続きます。
お酒を飲んだ翌朝などに飲んでみてください。
すっ、と上手にリセットされるのがわかります。

■ 有機 高山包種茶 20g ¥930
オンラインショップはこちら
http://shop.connacht.jp/?pid=37066358


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阿里山茶



「好きな台湾茶は?」の質問で必ず上位にあがってくるのが、このお茶。
いわゆる海抜1,000M以上の農地で作られた高山茶のひとつの銘柄です。

台湾中南部の嘉義県(かぎけん)の阿里山は、その開発に日本が深く関わったことで知られ、美しい景観はいまでも観光地として人気を誇っています。その山の海抜1500M付近で育てられたのがこのお茶。
美しい景色の中で育ったお茶は、やはり美しい風味を持っています。

高山茶の価格は一般的にその標高に比例します。
標高の高い場所では農地面積も限られ、コストやリスクが高いというのが理由です。
乱暴な言い方をすると、お茶の価格というのは(それが正当な価格設定ならば)「味」ではなく「希少価値」に対してつけられるのです。

例えば、この場所の倍の標高をもつ畑で作られたお茶は、倍の価格である可能性はありますが、2倍美味しいかと言われればそれは好みの問題になってしまうわけです。

阿里山茶はそういう点で、価格と味のバランスがすごくとれたお茶だと思います。
標高2,000M級のお茶は、やはりちょっとピンっと張りつめた繊細さがあって、淹れながらも少し緊張するのですが、阿里山はもっとカジュアルに淹れられる。しっかりと高山茶らしさを持っていて、透明感に溢れ、やわらかくて優しい味わい。価格も手ごろ。

このお茶が広く支持されるのは、そういうことなのかもしれません。

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トロトロに甘い香りの紅茶です。


近年ファンが多い台湾紅茶「紅玉(こうぎょく)」が再入荷しました。今回も有機茶です。
インド紅茶やスリランカ茶にはちょっとあり得ない甘い香り。
セイロンティーの「ウバ」がよく「ミントのような香り」と例えられますが、こんなにもはっきりと甘くミント香が立ち上がるお茶を(少なくとも僕自身は)この紅玉以外に知りません。

今回の紅玉も、トロトロの甘い香りとミント香がはっきりしていて、なおかつ飲み口はすっきりと上品、余韻も長く続きます。
コンテスト出品レベルの有機茶でこの価格は絶対お買い得だと思います!
ストレートで飲んでいただいた後にミルクをたっぷり入れてもよく合いますよ。

オンラインショップでお買い求めいただけます。

紅玉についての過去の記事

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