冬のかけら。

 

近年、台湾茶の生育地の標高が話題に上るようになりました。

これは日本の茶やインドやスリランカの紅茶、その他のいくつかの農産物にも当てはまるのですが、空気の清らかさや朝夕の寒暖差、日照時間、霧の有無などが、茶の風味に関与することが知られるようになったからです。

 

おおよそ1,000mを超える産地で作られた茶は「高山茶」と呼ばれます。すっきりと雑味がなく、あまみがあり、香りにもときに柑橘系が混ざるような奥行きを感じられる深みがあります。

 

 

この茶は1,700mの高所で作られました。 標高が1,000m上がる毎に気温は平地に比べ約6.5℃下がるといわれているので、平地に比べれば10℃以上の差がある茶畑です。翌春に備えた冬の休眠も早いのですが、2017年の台中は比較的温度が高い日が多かったため山岳地の畑でも冬至の頃に最後の茶を摘むことができました。

これを「冬片」と呼び、台湾茶の愛好家なら一度は飲んでみたいと探す茶のひとつです。簡単にいうと、その年の茶摘みが済んだ後にわずかに芽生える小さな芽葉を、茶農家が自分たちのために摘むようなイメージの茶です。

 

 

一芯二葉(一つの新芽と二枚の葉)〜三葉を丁寧に手摘みした茶は、気温の低い時期の茶らしく小さめですがしっかりとした厚みがあります。

 

 

貴妃烏龍茶の「貴妃」は、ウンカという羽虫が関与することで蜜のように甘い香りを発する茶に冠される名。季節が違うとウンカの種類も変わりますが、台湾の東方美人や夏のダージリンがこの製法で有名な茶です。

 

2016年も15年も作ることが叶わなかった茶で、2018年もやはり天候やウンカ次第。様々が偶然が重なり生まれた2017年の希少茶。EU、米国、日本、カナダなどの国際有機基準をクリアした完璧なオーガニックティーです。

 

■ 高山貴妃冬片(有機栽培茶)20g ¥3,040(税別)

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