2012.11.30 Friday
プレミアム・ブレンド・ダージリン発売です。
昨今のように紅茶やコーヒーやワインが、例えば銘柄、季節、農園まで指定して愉しめるようになったのは趣味性の観点からもトレーサビリティの観点からも喜ばしいことだと思っています。
ただ、それによって生まれる誤解もあります。
単一農園の季節もの(例えば「ダージリン 2012年夏摘み A茶園産の○○番目」のような)だから美味しい、ブレンドをしているもの(複数の茶園や収穫時期のお茶を混ぜ合わせたもの)だから風味が劣る、といった間違ったイメージはとても危険です。
その両方に長所短所があります。
単一農園産は、今年のB茶園のお茶は香りがふくよか、C茶園は甘みが強い、などといった農園ごとの「出来」を愉しむことができたり、群を抜いて香りが素晴らしい、といった超のつくような特徴的なお茶に出会えることもあります。この茶園の哲学に共感してお茶を買う!というようなマニアックな愉しみ方をすることも可能です。
が、当然、銘柄を絞り、季節を絞り、生産者まで絞っていくことで希少価値が高くなり価格も比例してゆきます。
ブレンドティーは上記のような愉しみ方や趣味性が少し薄くなるかもしれません。
ただし、複数茶園のそれぞれの特徴を活かし、バランスをとった偏りのない上質な風味を、常に安定して愉しめるという利点もあります。
変な言い方になりますが、お茶を販売して、美味しい!と喜んでいただいたときにも上の二つで少し感じ方が違います。
単一農園のお茶を褒められたときには、自分の目利きを褒められた気がするし、ブレンド茶を褒められたときには、店のポリシーや理想としている風味やバランスの良さを褒められた、というような嬉しさがあります。
「理想的なダージリンの味って、こういうの。」
という基準をまだしっかりとお持ちでない方は、まず当店のブレンドダージリンをお試しください。
このお茶は全ダージリンに対して基準にしていただけるだけの質と風味をもった紅茶です。
そして、ちょっと大き目の風呂敷を広げてしまいますが、基準をしっかりお持ちだ、という方にも一度この紅茶をお試しいただきたいのです。お持ちの基準のハードルの高さを変える自信があります。
ただし、一度上がったハードルは二度と下げられなくなる可能性がございますので、どうかくれぐれもご注意ください^^。
■ダージリン コノハトプレミアム・マスカテルブレンド 50g ¥980
2012年12月1日発売開始
(2012 セカンドフラッシュ)