2014.05.31 Saturday
蒸し暑い夜には白い茶を。
白茶というのは白い茶の樹からとれたものでもなければ、白い葉を使ったものでもなく、また白い色の抽出液を飲むわけでもありません。元々は産毛の残る新芽の容姿からこの名がついたと言われますが、芽だけを用いてつくられる白毫銀針という茶以外は緑色の葉も多く使われます。白茶とは茶の製造の工程の違いによる分類のひとつだと思ってください。
ただ、例えばアンチエイジング効果、身体のほてりやのぼせをとる効果、淡い水色などといったこの茶の特徴に、「白」という字はすごく似合います。
淹れ方が難しいのでは?というご質問もよくいただきますが、白茶は他のどのカテゴリーの茶と比較しても、温度の要求が特に厳しいものではありません。製茶の工程の「揉み」がないためにゆっくりと抽出されるお茶ですから、時々味見しながら淹れてみてもいいかもしれません。とっても珍しい台湾の有機茶でつくられた白茶です。好みでかまわないのですが、僕がこの茶を淹れるときに気をつけていることを少しだけ。
■茶葉は見た目、多めにいれる(カサのある茶葉なので、たくさん使ったように見えてもグラム数的にはすごく少ないです)
■ 沸騰した直後の湯ではなく、少しだけ冷ました湯を使う。(あまり計ったことはありませんが、感覚としては85℃〜90℃くらいでしょうか)
■ 茶葉に直接お湯をかけずに、器の縁を伝わせてお湯を注ぐイメージでいれる。
この程度でしょうか。個人的に愉しむ際の淹れ方です。もっとしっかりした味を出したい、もう少し苦みを出したい、甘みを出したいなどは良質な素材を使っていれば量と湯温と時間で簡単にコントロール可能です。
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