2018.04.30 Monday
新茶が届いていますよ。
春、茶は眠りから目を覚まし、冬の間に溜め込んだ栄養を新芽にたっぷりと含んで成長し始めます。
まだ朝晩の空気は冷たいため、夏の草のようにグングン育つのではなく、ゆっくりと肉厚に成長します。
茶にはテアニンというリラックス効果の高い旨み成分が豊富に含まれます。この物質は紫外線にあたることによってカテキンという渋み成分に変化します。春まだ早い時期の新芽は、この渋みに変る前のテアニンをたっぷりと内包します。
想像してみてください。春の穏やかで澄んだ空気の中、みずみずしく輝くような緑色をまとって一面に芽吹く茶畑の風景を。それをプチっと摘んだものが春の新茶です。いかがですか?こんな新芽をお湯に浸してそのエキスを飲むのですから、きっと春の爽やかな香りと滋味を身体いっぱいで感じられる気がしませんか?
春の新茶が古今東西好まれるのはそんな理由からです。
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真っ先のお茶がいくつか並びました。
■ 静岡本山茶「春月雫(はるかづき)」
全国的に気温が高めだった4月。例年より少し早めに始まった茶摘みですが、さらにそれに先駆けて摘まれた真っ先の新茶。
機械で摘めないくらい若い若い新芽と葉をひとつひとつ手摘みしました。
スッキリとした青葉の香りに、ほんのり桜葉に似た香りが混ざります。
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■ ファーストフラッシュ ダージリン グレンバーン茶園 MOONSHINE
名前に「Moon(ムーン)」が冠されるダージリンは各茶園の特別エリア、特別ランクの紅茶であることを意味します(茶園によって異なりますが、「ムーンシャイン」「ムーンライト」「ムーンレイ」などの名があります)。
その日開く新芽を、朝日がのぼる前の月の蒼い光の中で摘み取るというもので、白い産毛が残る(開葉寸前の)ふっくらとした新芽をたくさん含みます。究極の春摘み紅茶、リーフを見るだけでドキドキします。
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■ ファーストフラッシュ ダージリン アリヤ茶園
今年第二弾のファーストフラッシュ。圧倒的に量が少なく、良いロットはオークションにも殆ど出てこなかった今年の春のダージリンにあって、それでも高品質の茶がいくつか手に入りました。アリヤは発酵の浅い茶を得意とする茶園、ファーストフラッシュらしいフローラルな香りの紅茶に仕上げています。
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